일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あいしょへき

愛書癖

辰野 隆

辰野 隆의 愛書癖(あいしょへき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,404자 · 23화면

아오조라 문고

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書盗。本盗人には平の泥棒と異って、身分も卑しからず、人格も――書物以外の点では――高い人が少くない。各国の刑法で之を普通の窃盗と一律に罰しているか否かは、僕は知らぬが、俗説としては、本盗人は花盗人の一種であるから、寛大に取扱ってやれと云う議論と、愛書家に取って此位恐る可き敵はないから、出来得る限り厳罰に処せよと云う硬派の主張とがある。僕は無論硬派に賛成だが、窃かに思うに、全体――職業的盗人は暫く論外として――身分あり、徳低からざる紳士にして往々本盗人となるのは、要するに社会の書籍に対する関心が足らぬからで、書物なんか盗まれても痛痒を感ぜぬ輩が多く、従って社会の書籍に対する良心が、掠奪結婚を是認する時代、待合を議会と心得る時代の良心と相距る事遠くないからだと思う。つまり、社会的無関心が愛書家の良心の懈怠を促す事になるのだろう。

十九世紀、フランス、ルイ・フィリップ王の時に、パリの有名な書肆の主人で書盗が居た。彼は相当に尊敬せられ、世間の信用もあった男であったが、書盗癖だけが彼の瑕だった。書物の競売があると、彼は屡顔を出したが、競売係りで彼の癖を知らない者はないので、彼が姿を現わした競売で、書物が紛失した場合には、係りの者は、直ちに彼の入札と極めて、勘定は後から貰いに行く習慣になって了った。