후리가나로 읽는 일본 고전
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つきもの
憑きもの
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 憑きもの(つきもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,983자 · 27화면
狐にばかされる第一歩だったかも知れない、と黒田は告白した。
東京都内でもそういうことがある。田舎にはもっと不可思議なことが多々ある。狐つきは固より、物の怪の崇りのこと、死霊や生霊のことなど、不可思議さには奥行きが知れない。それがつまり実験談の語るところであった。然しその不可思議さにも限界があって、憑く方のもの、崇る方のものは、実際には存在せず、憑かれる方のもの、崇られる方のもの、即ち人間の精神だけが、実際には存在するのであって、それはもはや精神病理の問題に過ぎないのである。それだけのことを一度承認しておいて、そして心霊研究の大家は、霊界の存在を主張した。
「霊の世界はあります。ただ、その霊界との通信が、普通の人には出来ないだけのことで、特殊な能力を持ってる人、霊能者には、それが出来ます。」
速記後の雑談には、お上さんや秋子もお酌しながら加わっていた。お上さんは尋ねた。
「霊の世界には、やはり、狐や狸みたいなものの霊も、あるのでございましょうか。」
「あります。いろいろなものの霊がありますよ。天狗の霊などは、霊能者にしばしば通信してくれます。」
それからまた怪談となった。