일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わがじんせいかん

我が人生観

坂口 安吾

坂口 安吾의 我が人生観(わがじんせいかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,617자 · 23화면

아오조라 문고

いずれも然るべき値のありそうな書物であったが、山中に泥棒はいないらしく、主人が去って無人のまま一年以上もすぎてから私がこの小屋をかりたとき、本も鍋釜も、布団も蚊帳も、そっくりそのままであった。小屋の中にも、かなりの書物が四隅につまれていた。

彼は小屋を立てるよりも、谷川の水をひいてくるのに苦心したと語っていた。露天風呂があって、そこへ常に谷川の水が流れてくるように上流から林の中を曲りくねってトヨがひかれている。しかし私がかりた時は、無人の年月にトヨが落葉でつまり、又、谷川のとりいれ口のトヨが風雨のために流失しており、用をなさなくなっていた。露天風呂には天水がたまって、蛙が棲んでおり、私は煮炊きの水を谷川まで往復して運ばなければならなかった。これは不便なものである。非常にクモの多いところで、クモの巣を踏みきって谷川に辿りつき、水をくんで戻ってくると、もうクモの巣が修繕されて、往復ともにクモの巣の海を渡っているようなものであった。

彼がこの小屋で何年ぐらい自然生活したのか、私はよく知らないが、山中に自生する動物植物を食って、血気の仙人生活のあげく、生れた子供が骨格軟弱の不具者であったそうで、自然生活というものは人間にとっては健全なものではないらしい。