일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

わがやのらくえん

我が家の楽園

久生 十蘭

久生 十蘭의 我が家の楽園(わがやのらくえん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 90,195자 · 175화면

아오조라 문고

千々子さまのむずかしい頭のなかのことはわからないが、大里技師が、事故だったというなら、事故としておくほうがいいのかもしれない。

千々子さまが病院にいるあいだに、わが石田一家は、麻布の家に見切りをつけて、春までいた渋谷の奥のバラックに復帰した。

ある朝、百々子が、広尾の病院へ報告に行った。

「千々子さま、あたしたち、渋谷のバラックへ帰ったのよ。あなたは面白くないでしょうけど、こうするほうが、自然だから……賢夫人は、むかしのように、縁側の炊事場で、渋団扇で七輪のお尻をひっぱたいている」

千々子さまは、ギブスの繃帯をした太い腕を胸のうえにおき、ささやくような声で、つぶやいた。

「そうね……自然なのね……その意味、わかってよ……こうなってみると、あたしも、玄関の三畳で暮すほうが、たのしいような気がするわ」

その冬、千々子さまと大里技師が結婚した。石田家の六畳で、かたちばかりの式をあげ、大家の貉のおじいさんが、めでたく謡をうたいおさめた。