일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

室生 犀星의 我が愛する詩人の伝記(わがあいするしじんのでんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,728자 · 231화면

아오조라 문고

と言ってくれた。併し暮鳥がこの年の暮れようとしている東京に、何の用事があったのだろうかという疑いを私は必然に持った。寝具に客用なぞのない貧乏暮らしの私は、近くの貸しふとん屋から一人前の寝具を借り入れ、雑用の金を作るために質屋に衣類を持って行き、暮鳥の知らない間にそれらの用意を整えていた。三十日も暮れ、三十一日になり正月元旦になっても、暮鳥は悠然と帰郷するふうもなかった。その間に『詩歌』の前田夕暮を訪ねて行き、新潮社に翻訳『ドストエフスキイの書簡』の原稿を持って行った。その翻訳の売り込みが大事な上京原因であったらしい。とにかく家庭を持ちすでに結婚しているのであり、家を空けるということに、よくよくの事情があるらしく、事情は私に判っている気がしても、それを聞き糾すというほどの親睦さもないし、暮鳥はそれら家庭の事には一さい口を割らなかった。ただ、君が不自由しているのに泊り込んで済まないと低い声でいい、これは同人費でもあるが更めて同人費は送ってもよいからと、彼は参円ばかりの金を或る朝食後に差し出して、下宿料の方に廻してくれというのであった。当時、この百姓家の離れの六畳は、電灯代を入れてたった七円五拾銭であり、私は下宿料その他で一文も、借金を作っていなかった。