후리가나로 읽는 일본 고전
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あるおんな
或る女
有島 武郎
有島 武郎의 或る女(あるおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,981자 · 295화면
東北人のねんじりむっつりしたその気象が、葉子には第一我慢のしきれない嫌悪の種だったのだ。
葉子は黙ってみんなのいう事を聞いているうちに、興録の軍略がいちばん実際的だと考えた。そしてなれなれしい調子で興録を見やりながら、
「興録さん、そうおっしゃればわたし仮病じゃないんですの。この間じゅうから診ていただこうかしらと幾度か思ったんですけれども、あんまり大げさらしいんで我慢していたんですが、どういうもんでしょう……少しは船に乗る前からでしたけれども……お腹のここが妙に時々痛むんですのよ」
というと、寝台に曲がりこんだ男はそれを聞きながらにやりにやり笑い始めた。葉子はちょっとその男をにらむようにして一緒に笑った。
「まあ機の悪い時にこんな事をいうもんですから、痛い腹まで探られますわね……じゃ興録さん後ほど診ていただけて?」
事務長の相談というのはこんなたわいもない事で済んでしまった。
二人きりになってから、
「ではわたしこれからほんとうの病人になりますからね」
葉子はちょっと倉地の顔をつついて、その口びるに触れた。そしてシヤトルの市街から起こる煤煙が遠くにぼんやり望まれるようになったので、葉子は自分の部屋に帰った。