일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるひのたいわ

或る日の対話

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 或る日の対話(あるひのたいわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,277자 · 11화면

아오조라 문고

ところが、近頃の東京の町々にも、それと同様なことが、見られるじゃないか。殆んど収穫の見込みもないちっぽけな菜園の土盛り、防空壕の埋め跡の凸凹、そんなのはまあいいとして、瀬戸物の破片や、焼けトタンや、石ころや、壊れた屋根や煉瓦など、僅かバケツ一杯ぐらいの量のものが、垣根に放置されて、通行の邪魔をしている。――これを、お前はどう思うか。

「美に対する感覚の麻痺とまでは、俺は言わない。なりふり構わぬ心のすさみの現れとまでは、俺は言わない。だが、つまりは、能動性を失った投げやりな精神、成りゆき任せの無関心さと、大袈裟に言えば言えないこともない。ところで、周囲への生活的関心が次第に狭まってくる現象は、賤しい乞食へと堕落してゆく場合と、高度な文明人へと発達してゆく場合と、地上のことを忘れて天上のことに専心してゆく場合と、三通りある。右のことは、その三つのうちのいずれと思うか。」

私は黙って答えなかった。彼は言った。

「答える必要がないと、お前は言うのだろう。或は、余りに卑俗な説だと、お前は言うのだろう。だが、こういう裟婆気もお前には必要だからな。」

そして彼はにやりと笑った。