일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるせんきょふうけい

或る選挙風景

坂口 安吾

坂口 安吾의 或る選挙風景(あるせんきょふうけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,997자 · 14화면

아오조라 문고

左翼右翼ともに、こういう術策は常套手段である。たがいに超党派的に弱点をかばい合う性格は強い。ヤミ屋は自由党に多いが、共産党にも多い。ヤミをテキハツするか、しないか、というようなことで超党派的なナレアイやヤミ取引きがお得意の性格は両者に共通のものである。

ところで、今度の選挙のように、トラックに拡声器をのせて、他のあらゆる音を征服して八方に駈けめぐる戦術が常套的になると、金のない候補はいよいよ存在すらも分らないような哀れな結果になるだろうね。人間の感官はそういうものさ。路傍でメガホンなんぞでいくら熱弁をふるっても、その音声の大小に於て原子バクダンと鉄砲ぐらいの差がある以上、感官的に候補者を失格しているようなものである。ボスを倒すには、ボスの用いる新兵器を同様にある点までは使いこなす資力がなければ、全然感官的に失格するだけだろう。反ボス的な傾向はむしろ女性の中に生来的にあるもののようだ。ところが彼女らは特に感官的であって、感官に訴える差があまり甚しいと、そのものは全然黙殺される傾向にあり易いからである。たとえば今度の私の住む町の場合にしても、とにかくボスと同じ兵器を用いてやや匹敵する程度に感官に訴えたから生来不注意で不熱心な浮動票をあつめることができたのだろう。