후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あるりょうにんのざんぱい
或良人の惨敗
佐々木 邦
佐々木 邦의 或良人の惨敗(あるりょうにんのざんぱい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,067자 · 15화면
唯お前に不愉快な思いをかけたくないから黙っていたのさ」
と鳥居氏も素より善意である。
「それでも夫婦ですから、一言相談して戴きとうございますわ」
と夫人も良人の申分を弁解とばかりは思わないが、見す/\二百円三百円と纒まった金が銀行の通帳から永久に消えて行く仕事だから、何とか苦情をつけたくなる。
こんな押し問答が少時続いた後、鳥居氏は、
「何にしても厄介な兄貴だよ。黒羊って奴だね。兄弟が多いと何処の家でも一人ぐらい屑が出る。諦めてはいるものゝ、毎年だからやり切れない」
と長歎息した。
「年に二度のこともございましたわ」
と夫人はチャンと覚えている。
「何か正業についてくれると宜いんだが、大きなことばかり言って彼方此方飛んで廻って歩いて、真正に兄弟泣かせだよ」
「兄弟泣かせって、大きい兄さんのところや祐三さんのところへは些っとも仰有らないじゃありませんか?」
「それは大きい兄さんは軍人だもの。余裕のないことが分っている。祐三とは年が大分違うから、彼処へも行き悪い。片付いた妹は諦めている。つまり俺丈けを信頼しているのさ」
「有難い信頼ですわ。不断は寄りつきもしないくせに」