후리가나로 읽는 일본 고전
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せんそうざっき
戦争雑記
徳永 直
徳永 直의 戦争雑記(せんそうざっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,149자 · 25화면
三
そして、何だか怒鳴り返していたが、やがて、奥庭に寝転んでいた「熊」を呼んで嗾しかけた。大きな尨犬の「熊」は、老をとった牝犬だったが、主人の命で、鋭く吠えたてたので流石の腕白連も、一たまりもなく逃げてしまった。
二人は、一年ぐらいは仲善しだったが、だんだん、いろんなことで、貧富の区別が、弁りはじめると、自然疎くなった。
それも、私の方がさきに、何となしに、物怯気していた。恵美は、いろんな外の事では、老成ていたが、私が「残飯食い」であることや、シチョウユーソツが、一番ビリッこの兵隊であることなどは、知らなかった。
それに、私が恵美の家の二階で遊ぶことを嫌う理由も、彼女には分らなかった。其処から下を見下ろすと、私の家の四軒長屋の、傾いて、雨の漏る場所を、莚で蔽うた藁屋根が真下に見えるのだ。
三
父が凱旋してきた。
殆んど同時に、叔父も帰った。
私達の近所、隣りの長屋は、凱旋祝いのため賑わった。私の家は三日あまり、水太鼓や、古い三味線で、ガンガン鳴り騒がれた。
二年振りで見た父は、まえよりずっと色が黒く、骨張っていた。それに何となしに、恰度他人がお客に来たような格好で、私達子供に非常にやさしくした。