일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せんそうざっき

戦争雑記

徳永 直

徳永 直의 戦争雑記(せんそうざっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,149자 · 25화면

아오조라 문고

いま何時……」

と大声で呼ぶのが常である。すると熊さん、例の皺を見せて、

「十五時めめこ」

と答えて、変な格好して、踊って見せるのである。

熊さんは、極端な戦争否定論者であった。その頃でもちょっぴり残した薄い鬚は、熊さんが、兵隊であった頃の記念であった。日清の戦役にも日露の戦役にも出征した勇士であって、片腕と足の負傷も、首山堡の戦いに受けた負傷であった。

青色銅葉章と百何十円の一時金は、永年連れ添った妻と、片腕との代償になってしまって、親類の少ない熊さんは、まったく妻もない子もない、不具者となったのだった。

無口な熊さんが、一度父と話していたのにこんな話しがあった。

それは首山堡の戦いのある四五日前のことであった。いま戦線にある筈の、同じ連隊の三中隊に援兵すべく徹宵行軍していたときであった。鉄道線路添いに高梁畑を縫って前進していると遠くに銃声の絶え間ない響を聞いたのだった。

四五日来の強行軍と、食糧不足のために、綿のように、疲れ切った皆の頭脳に、この近くなるに連れて激しくなる銃声を聞いて、引き締まるような緊張味を感じて、自ずと自分の足音さえが鼓膜に響くように思われたときであった。