후리가나로 읽는 일본 고전
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せんうんをかるじょかい
戦雲を駆る女怪
牧 逸馬
牧 逸馬의 戦雲を駆る女怪(せんうんをかるじょかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,866자 · 59화면
た。でかけてみると、おどろいたことには、美しいフォン・リンデン伯爵夫人が泣かんばかりの顔をしているのだ。ストュットガルト市の親戚に急病人ができて、良人伯爵はたったいまその地へ急行したと言う。電報を見せて言うのだから、騎士マリコフはすっかり真に受けた。主人の留守ちゅうであるが、そのまま帰るわけにもゆかないので、ゆっくりあがって遊んでいくことになった。やがて晩餐が出る。卓上には、美味と佳酒と伯爵夫人の愛嬌とがある。葡萄酒と火酒だ。大いに飲んだ。あのデスクリプションには一つたらないところがあった。この前近衛中隊長殿は猛烈な酒豪だ。「魚が水を飲むごとく酒を呑む」という一項を挿入する必要があるとフォン・リンデン伯爵夫人は思った。なかなか酔わないのだ。心がしゃんとしていて、ときどき思い出したように、そっと片手をテーブルの下へ遣って短衣の上から腹部のあたりを押してみたり、撫でてみたりしている。あそこに秘密の腹帯をしているのだな、と夫人はこっちからさり気なく白眼みをつけている。
いっそう酔い潰しにかかった。
いっそう酔い潰しにかかったが、いっこうにきき目が現われない。