후리가나로 읽는 일본 고전
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とびらのかなたへ
扉の彼方へ
岡本 かの子
岡本 かの子의 扉の彼方へ(とびらのかなたへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,155자 · 17화면
それも度々では私に間が悪くなったと見え、三日目に一夜、二日目に一夜、友達の下宿へ泊って帰らぬようになりました。そのころのことです。ふと新聞の社会面で、今の良人の及川の妻が他の男と心中をした記事が出ているのを見つけましたのは。私はそのとき母がいつぞや「及川さん夫婦はうまく行かない」と云った噂は本当であり、そうまで妻にさせた及川にどんな事情があるにせよ、やっぱり酷い男なのではないかと思いはしたが、そのときの私には人の身の上を深く批判している余裕もなく、一途に感情的な気持ちになって、それが自分達の身の上にふりかかっているせつなさと入り交って仕舞いました。珪次だとて、自分を嫌ってつれなくするのでなく、つまりは仕方なくなってこうもしているのだということが判っているものですから、ふと及川の妻の行為を知ってから、それに示唆されるような具合いに、むしろあしたでも帰って来たら、最初家出のときの覚悟の実行を珪次に勧めてみようかと思い定めて寝ました。
そして、あくる朝、再びその新聞を見ると、八百屋が買物の蒟蒻を包んで呉れた古新聞で、日附は一年半ほども前の出来事です。