후리가나로 읽는 일본 고전
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
柳 宗悦의 手仕事の日本(てしごとのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,621자 · 235화면
刺す部分は着物の胸と背とであります。もともと着物の破れやすい個所を繕ったり、丈夫にしたりするためだったと思います。模様は色々あって、一々方言でその名を呼びます。ごく娘の時から習い始めるといいますが、随分手のかかる仕事で、刺子としてはこれほど念入のものは他にありません。弘前を中心に発達した農民の着物であります。狭い地域の中にも自から特長があって、「東こぎん」「西こぎん」「三縞こぎん」などと名を附けて区別します。いずれも美を競うほどの出来栄であります。一方の南部系の「菱刺」は、七戸から八戸あたりに栄えたもので、これはわずかながらなお続いております。この地方は今も丈夫な麻布を産します。菱刺には多く白と藍と紺との三色が用いられ、上着のみならず股引にも刺し、また色糸入で前掛も作ります。刺し方で模様が菱形をとるので「菱刺」の名を得たのであります。
これらの二つは日本の刺子着としては一番手を込めた立派なもので、技から見ても美しさからいっても、農民の着物としては第一流のものでありましょう。これも雪に埋もれた長い冬の日の仕事であるのはいうまでもありません。今も冬はあり今も女たちはあり今も技が残るのですから、こういう刺子こそ何か新しい道で活かすべきではないでしょうか。