후리가나로 읽는 일본 고전
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しんどうま
振動魔
海野 十三
海野 十三의 振動魔(しんどうま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,354자 · 34화면
凡そ宗教家とか社会教育家というものほど、奇怪な存在は無いのであって、彼等のうちで、真に神に仕え世の罪人を救うがためにおのれの一命をも喜んで犠牲にしようという人物は、たいへん稀であって、彼等の多くは、たまたま職業を其処にみいだしたのであって、それから後は無論のこと職業意識をもって説教をし、燃えるような野心をもって上役の後釜を覘み、妙齢の婦女子の懺悔を聴き病気見舞と称する慰撫をこころみて、心中ひそかに怪しげなる情念に酔いしれるのを喜んだ。柿丘秋郎の正体もつきつめて見れば、此の種の人物だったが、割合に小胆者の彼は、幸運にも今までに襤褸をださずにやってきたのだ。これは僕が妬みごころから云うのではない。
柿丘が、あの病気に罹ってその儘呼吸をひきとってしまったら、彼の競争者は、たちまち飢えたる虎狼のごとくに飛びかかって、柿丘の地位も財産ものこらず平げてしまい、その上に不名誉な背任のかずかずまで、有ること無いことを彼の屍の上に積みかさねたことだったろう。柿丘秋郎は、その間の雰囲気を、十二分に知っていた。
(もうこれは駄目だ。最後の覚悟をしよう)とまで、決心した彼だった。