후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていしょうせつとおんがく
探偵小説と音楽
野村 胡堂
野村 胡堂의 探偵小説と音楽(たんていしょうせつとおんがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,397자 · 7화면
誰かの小説に簡単なオルガン曲で、それが悪魔的な魅力を持ち、演奏者を不思議な陶酔と昏迷に導くのを、恋人がバッハの聖らかなオルガン曲を弾いて対抗し、辛くも異教的な誘惑から恋人を救うと言った物語を読んだことがある。ヴァグナーの「タンホイザー」や、ムソルグスキーの「禿山の一夜」と同じ思想で、別に珍らしくは無いが、一寸興味のあるものであったと思う。
岡本綺堂氏の書いたものに「落城の譜」という奇談物がある。ある武士が、落城の時でなければ吹いてはならぬ保螺貝の曲に異常な誘惑を感じて、山中に分け入って吹き試みたために、永の暇になるという筋であったが、その落城の譜に限りなき魅力を感ずる、武士の心持が非常に面白く書けていたと思う。
又自分の事を言うようで、甚だ気がひけるが、私が二十年前に書いたものに「魔の笛」というのがあり、これは笛吹の専門家まで訪ねて書いた作品だが、亡くなった伊庭孝氏に褒められたことを今でも記憶して居る。外に銭形平次に「禁制の賦」があり、現代探偵物に「音盤の謎」「葬送行進曲」芸能小説に「古近江」などというのを書いたが、いずれも言うに足りない。
一度「鼓」