후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にぎったて
握った手
坂口 安吾의 握った手(にぎったて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,293자 · 23화면
「アナタ、ちかごろ気がぬけたみたいよ。時々フッと消えてしまうみたいよ。ふりむけばちゃんといるでしょう。つまり、アナタ、しょッちゅう放心してるんだわ」
「そうでもないです。就職もダメだし、試験もダメらしい。気がめいることが多いので、ついね」彼は仕方なしにヘラヘラ笑って答える。自然に敬語で答えていたりするのである。綾子はその変化に容赦しなかった。
「変に卑屈だわね。全然三下って感じ。どこにも取柄がないみたいよ」
「つまり、たしかに、三下なんだ」
「赤くなっちゃったじゃないの。いくらか羞しいの? 怒ったの? どッち?」
「習慣的にすぎないです」
「こまった人ね。でも、いいわ。私、三下って、わりと好きなのよ」
「親分は?」
「むろん好きよ。でもね。親分には甘えたいわ。可愛がってもらいたいのよ。親分のオメカケ」綾子はいつも彼をハラハラさせた。彼の手の中からいつでもずり落ちそうな感じだ。彼女が会社のボスのオメカケにならないのはなぜだろうか。会社のボスが堅造なのか、彼女に腕がないのかと松夫は嫉妬した。
むろん綾子は口ほどではなかった。彼女は健全な良妻になりたがっているのである。