후리가나로 읽는 일본 고전
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ばんしゅうへいや
播州平野
宮本 百合子
宮本 百合子의 播州平野(ばんしゅうへいや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,683자 · 214화면
ひろ子は切実に、それを感じた。村の人々の生活の流れはそこまで来て一応とまった。また折れ曲って、次のどこかへ流れ込むにしろ、決して富井の内庭までびたびたと入って来ることはないのである。
これは、小枝のせいでも、行雄のせいでもなかった。富井という家がこの土地でもって来た家としての性質が、今、はっきりと証明されている意味であった。富井の一家は、村の農民仲間ではない。中学校の教師でもなかった。その人々から見れば、富井のものが自分たちと全く一つ利害に立って暮しているとは考えられていない。そういう立場の反映であった。
ひろ子は、いよいよ重吉のいる網走へ行きたく思った。そこで、ひろ子はたった一人むき出しの生活をしなければならない。思想犯の妻という、狭い暮しであるかもしれない。しかし、そこではひろ子はひろ子なりに、愛されても憎まれても、それはみんな自分に直接かかわることとして生きて行けるだろう。日本は変る。変る波の一つ一つを、ひろ子は重吉の妻としての我が身の立場にはっきり立って、犇々とうけて、生きてみたかった。
空爆で途絶していた青函連絡船は、今度は復員で一般の人をのせなくなってしまった。