일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばんしゅうへいや

播州平野

宮本 百合子

宮本 百合子의 播州平野(ばんしゅうへいや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,683자 · 214화면

아오조라 문고

すこし落付きをとり戻したように、煙草に火をつけた。

「段々案外の不自由が出て来るもんでしてね。私には五つになる坊主があるんですが、片脚ちょんぎられた体では、もうその坊主を立って抱いてやるということが出来ないんです」

小さい息子に対して、自分のやりたい方法で可愛さが表現出来ないことを悲しんでいるこの片脚の人の言葉のかげに、ひろ子は、一層微妙に、妻への様々の思いが湧いていることを察した。ひろ子は、心からのはげましをこめて云った。

「お子さんは、坐ったまんまだって、高い高い、でもして上げれば、それこそ有頂天よ。お母さんでは、もう五つの坊やは、高い高い、出来ないんですもの」

すこし間をおいて、重ねて、

「ほんとに、御心配なさらないことです」

と云った。

「愛情は変通自在なんですもの、本当にどうにだってなるんですもの」

愛するということにきまった形しかないものなら、重吉とひろ子とは、どうやって十二年の間、夫婦のゆきかいを保って来られただろう。ひろ子はこの不幸な人の弱気を、うしろから押すようなこころもちでそう思った。二人の幼い息子をのこして義弟の直次に戦死された若いつや子は、形の上で断絶された愛を、これからどうやってもち越していったらいいのだろう。