후리가나로 읽는 일본 고전
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はせくらじけん
支倉事件
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면
事件はどう云う風に転回するだろうか。
断罪
神楽坂署で潔く自白をすませた支倉は、欣々然として検事局に送られた。欣々然と云う形容は少し誇張に過ぎる嫌いがあるけれども、少くとも彼は全く解放せられた気持だった。その気持は神楽坂署で数日間続行訊問をやられた苦痛から逃れる事が出来た為か、又は積悪を自白して良心の苛責から免れて、安住な心の落着き場を見出した為か、それは支倉自身に尋ねて見なければ分らぬ事であるが、彼は恰度悪戯をした小児がひどく叱られてしょげた後の打って変ったはしゃぎのように、恐ろしい罪名を附けられて検事局へ送られながら、少しも悪びれた様子がなく、反て幾分亢奮をしていたらしく思われる。
係りの検事は夙に令名のある小塚氏だった。小塚検事は多年刑事裁判に従事した人とは思えない温顔に、流石に対手の心の底まで見抜くような透き通った眼で支倉を見据えながら、徐々に訊問をした。
支倉はスラ/\と彼の罪悪を自白した。
彼は一月足らず警察を嘲弄しながら逃げ廻った後神楽坂署に拘禁されて、彼の言葉を借りて云うと、七日七晩責め抜かれても、容易に口を開かなかったのが、漸く女を上海に売飛ばしたと云い立てたのが三月十八日で、それから畳かけられてとうとう残らず犯罪事実を自白したのが十九日、それで小塚検事の取調べが二