일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면

아오조라 문고

殺人放火と云う罪名で死刑になろうかとしている時だから、もし真に冤罪ならこんな悠長な事は云っていられぬ筈だ。が、考えようによっては自暴自棄的な、アイロニカルな意味でいつまでも予審に繋いで置いて呉れと云ったのかも知れぬ。

古我判事は電車問題を余程重要だと考えたと見えて、僅々三、四十日間に三十六回の証人喚問を行なって、熱心に調べた彼が、支倉の第三回訊問、即ち電車が開通していなかったと申立てた二十三日の日から、電気局の回答が来て、六月一日第四回の支倉の訊問をするまで一週間のうち只一回参考人として洋服裁縫職の丹下銀之助と云う男を召喚した切り、少しも予審を開かなかった。

丹下銀之助は窃盗罪で東京監獄にいるうちに、一時支倉と同監した男で、支倉が自殺を企てようとした事につき訊問されたのだった。

「私は窃盗罪で区裁判所で三年六ヵ月の言渡しを受け当裁判所へ控訴いたしました」

丹下はおず/\と述べた。

「そして東京監獄に居るうち本月一日から十五日まで支倉と同監いたしました。同監いたしましてから間もなく支倉の申しますには、自分は耶蘇教の牧師であるが、こう云う辱めを受けては再び社会に顔向けが出来ない、この上は自殺するよりないから、どうか見逃して呉れと云いました。