일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

甲賀 三郎의 支倉事件(はせくらじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 204,697자 · 406화면

아오조라 문고

署長の見込は外れなかった。支倉の本籍山形県へ照会すると、果して彼は窃盗の前科三犯を重ねた曲者だった。宣教師の資格も正式に持っているかどうか疑わしかった。

石子刑事は直ちに彼の上京以来の行動の探査を始めた。

彼は毎日のように支倉からの嘲弄の手紙を受取って、彼の行方を突留ることの出来ない腑甲斐なさに歯ぎしりをしながら、方々を駆け廻って、それからそれへと溯って、支倉の昔の跡を嗅ぎ廻った。

支倉は三光町へ来る前は高輪にいた。高輪の前には神田にいた。神田の前には横浜にいた。所が不思議な事には彼は前住地の三ヵ所でいつでも極って火事に遭っているのだった。

横浜の場合は全焼、神田と高輪の場合は半焼けだった。高輪の時は附近の人に質すと確に半焼けであるにも係わらず、保険会社では動産保険の全額を支払っていた。神田の時は支倉の隣家の人が放火をしたのだと錦町署へ密告したものがあった。その為に隣家の人は一週間程同署へ留めて置かれたが、結局証拠不十分で、のみならず、支倉が同情して、身柄引下を嘆願に来たりしたので、彼は間もなく放免されたような事実があった。

こう云う事実を突留た石子刑事は久々で自宅の居間に坐って、じっと腕を組んで考えた。