후리가나로 읽는 일본 고전
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かいていごじょうほう
改訂御定法
山本 周五郎
山本 周五郎의 改訂御定法(かいていごじょうほう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,422자 · 58화면
六
「中所さん」と中の一人が呼びかけた、「あなたにうかがいたいことがあるんですがね」
直衛は五人の顔を順に見やり、穏やかな声で、なんですかときき返した。
「あなたは要屋の件で裁きをなさるそうですが本当ですか」
直衛は黙って頷いた。
「すると」その若侍は続けた、「矢堂玄蕃がお白洲へ呼び出される、というのも事実なんでしょうか」
直衛はまた、黙って頷いた。その若侍は他の四人と眼を見交した。すると左の端にいた一人が前へ出て来た。
「私は岡倉小太夫という徒士組の者です」とその若侍は云った、「――失礼かもしれませんが、矢堂を白洲へ呼び出すことはお考え違いじゃあないでしょうか」
直衛はかれらを押しのけ、黙って自分の竹刀を取りにいった。
六
岡倉という若侍と他の四人は、あとからついて来た。直衛は面と籠手を左手に抱えたまま、右手に竹刀を持って向き直り、もういちど五人の顔を順に眺めた。
「私のうかがう意味がおわかりですか」と岡倉小太夫が云った、「矢堂は放埓者かもしれませんが藩士です。それを白洲へ呼び出して、商人などと並べて裁きにかけるということは、家中ぜんたいの面目にかかわると思うんですがね」