후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうのやど
放浪の宿
里村 欣三
里村 欣三의 放浪の宿(ほうろうのやど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,066자 · 28화면
「出て失せろ! 強姦はする。犬はぶち殺して喰う。社会主義者は舞い込む。何んという畜生共だ。穢らわしい人非人奴! 出て行け。ここで死んでみろ。忽ち真逆さに御堂の下は無間地獄の釜の上だぞ! 恐しかったら、一刻も早く出て失せろ」
坊主はまるで青鬼のように、半分死にかかった人間の前でたけり立った。
「人間は死んだら最後、お寺に来るより外に仕様があるか。ちょっと一足さきに来ただけじあないか!」
時計屋が最後の声をふり絞って、怒鳴り返えした。
坊主はそのまま身震いすると、髑髏のように肉を震い落さんばかりに、慄いあがって怒った。――だが、まだ息の根はとまらない二人を、そのまま墓場へ持ってゆく訳には行かなかった。
突然に、殺人事件が惹き起された。
この街一流の日本人商館が、二人組の強盗に襲われたのだ。被害者は薬種商だった。手広く密輸入をやっているという評判が、この街の公然の噂だった。
強盗に反抗した亭主は、短刀の一撃で胸を抉ぐられて、金庫にしがみついたまま即死した。***店員たちが縛りあげられた、その眼の前で女房を強姦しその上五千円近い金を掠奪された。
店員や女房の証言で、その犯人は日本人であることに間違いはなかった。