후리가나로 읽는 일본 고전
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くろかべ
文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁(くろかべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,070자 · 143화면
)と女同士……東京子は小遣を使います。野掛け気分で、ぶらぶら七八町出掛けまして、地震で崩れたままの危かしい石段を、藪だの墓だのの間を抜けて、幾蜿りかして、頂上へ――誰も居ません。葭簀張の茶店が一軒、色の黒い皺びた婆さんが一人、真黒な犬を一匹、膝に引つけていて、じろりと、犬と一所に私たちを視めましたっけ。……
この婆さんに、可厭な事を聞きました。――
……此処で、姉の方が、隻手を床几について、少し反身に、浴衣腰を長くのんびりと掛けて、ほんのり夕靄を視めている。崖縁の台つきの遠目金の六尺ばかりなのに妹が立掛った処は、誰も言うた事ですが、広重の絵をそのままの風情でしたが――婆の言う事で、変な気になりました。
目の下の水田へは雁が降りるのだそうです。向うの森の山寺には、暮六つの鐘が鳴ると言う。その釣鐘堂も崩れました。右の空には富士が見える。それは唯深い息づきもしない靄です。沖も赤く焼けていて、白帆の影もなし、折から星一つ見えません。
(御覧じゃい、あないにの、どす黒くへりを取った水際から、三反も五反と、沖の方へさ汐の干た処へ、貝、蟹の穴からや、にょきにょきと蘆が生えましたぞい。