후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
くろかべ
文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁
泉 鏡花
泉 鏡花의 文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁(くろかべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,070자 · 143화면
……牡丹は持たねど越後の獅子は……いや、そうではない、嗜があったら、何とか石橋でも口誦んだであろう、途中、目の下に細く白浪の糸を乱して崖に添って橋を架けた処がある、その崖には滝が掛って橋の下は淵になった所がある、熱海から網代へ通る海岸の此処は言わば絶所である。按摩さんがちょうどその橋を渡りかかると、浦添を曲る山の根に突出た巌膚に響いて、カラカラコロコロと、冴えた駒下駄の音が聞こえて、ふと此方の足の淀む間に、その音が流れるように、もう近い、勘でも知れる、確に若い婦だと思うと悚然とした。
寐鳥の羽音一つしない、かかる真夜中に若い婦が。按摩さんには、それ、嘗て丑の時詣のもの凄い経験がある、そうではなくても、いずれ一生懸命の婦にも突詰めた絶壁の場合だと思うと、忽ち颯と殺気を浴びて、あとへも前へも足が縮んだ、右へのめれば海へ転がる、左へ転べば淵へ落ちる。杖を両手に犇と掴んで根を極め、がッしりと腰を据え、欄干のない橋際を前へ九分ばかり譲って、其処をお通り下さりませ、で、一分だけわがものに背筋へ滝の音を浴びて踞んで、うつくしい魔の通るのを堪えて待ったそうである。