일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みすじまちかいわい

斎藤茂吉随筆集

斎藤 茂吉

斎藤 茂吉의 斎藤茂吉随筆集(みすじまちかいわい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,559자 · 37화면

아오조라 문고

煙草ははじめは書生にくれていたが、時には火をつけてその煙を嗅ぐことがある。もともと煙の香に一種の係恋を持っていたのだから中学の三年ごろから、秘かに煙草喫むことをおぼえて、一年ぐらい偶に喫んでいたが、ある動機で禁煙して、第一高等学校の三年のときまた喫みはじめた。その明治三十七年から大正九年に至るまでずっと喫煙をして随分の分量喫った。巣鴨病院に勤務していた時、呉院長は、患者に煙草を喫ませないのだから職員も喫ってはならぬと命令したもので、私などは隠れて便所の中で喫んだ。それくらい好きな煙草を長崎にいたときやめて、佳い煙草も安く喫める欧羅巴にいたときにも決して口に銜えることすらしなかった。一旦銜えたら離れた恋人を二たび抱くようなものだと悟って決してそれをせずにしまった。しかしその煙を嗅ぐことは今でも好きで、少年のころパイレートの煙に係恋をおぼえたのとちっとも変りはないようである。

かつて巣鴨病院の患者の具合を見ていると、紙を巻いて煙草のようなつもりになって喫んでいるのもあり、煙管を持っているものは、車前草などを乾してそれをつめて喫むものもいる。その態は何か哀れで為方がなかったものである。