일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しゃよう

斜陽

太宰 治

太宰 治의 斜陽(しゃよう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,822자 · 176화면

아오조라 문고

発送してしまったし、きょう伊豆に出発、とお言いつけになったので、お母さまは、しぶしぶコートを着て、おわかれの挨拶を申し上げるお君や、出入のひとたちに無言でお会釈なさって、叔父さまと私と三人、西片町のお家を出た。

汽車は割に空いていて、三人とも腰かけられた。汽車の中では、叔父さまは非常な上機嫌でうたいなど唸っていらっしゃったが、お母さまはお顔色が悪く、うつむいて、とても寒そうにしていらした。三島で駿豆鉄道に乗りかえ、伊豆長岡で下車して、それからバスで十五分くらいで降りてから山のほうに向って、ゆるやかな坂道をのぼって行くと、小さい部落があって、その部落のはずれに、支那ふうの、ちょっとこった山荘があった。

「お母さま、思ったよりもいい所ね」

と私は息をはずませて言った。

「そうね」

とお母さまも、山荘の玄関の前に立って、一瞬うれしそうな眼つきをなさった。

「だいいち、空気がいい。清浄な空気です」

と叔父さまは、ご自慢なさった。

「本当に」

とお母さまは微笑まれて、

「おいしい。ここの空気は、おいしい」

とおっしゃった。

そうして、三人で笑った。

玄関にはいってみると、もう東京からのお荷物が着いていて、玄関からお部屋からお荷物で一ぱいになっていた。