일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

良師は得難しという。もし三河で無事にいたら、雪斎に師事する機縁には恵まれなかったであろう。同時に、自分の身に持った今の学問も軍学もあるまい。

いや智的な修業よりも、雪斎から絶えず与えられた精神的なものこそは尊い。それは禅だ。元康が雪斎から得た何よりも大きなものであった。

禅家である雪斎が、どうして今川家の館に自由に出入りし、また軍師として帷幕にあるかを、深く知らぬ他国では怪しんで、ために雪斎を軍僧とよんだり、俗禅といったりする者もあったが、血をただすと、雪斎は今川一族の庵原左衛門尉の子で、義元とは血縁のあいだであった。

しかも義元は、駿遠三だけの義元であったが、太原雪斎の道風は宇内に振い、天下の太原雪斎であった。

義元を人としたのも雪斎の訓育であった。小田原の北条氏康と戦って、今川方に敗戦の兆が見えるや否、不利とならぬ間に和議の盟約をむすんで、駿府を救ったのもこの僧であった。

また、北境の強国、武田信玄の女を、北条氏政へ嫁がせて、義元の女を、信玄の子義信に娶わせて――三国盟約を結ばせたなどの政治的手腕にも、巨腕を見せて来た僧である。

だから彼の姿は、決して一杖破笠の孤高を行く清僧ではない。