일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

祖母の代からあるという小袖なども引き出して、古糸を抜いて鞠に溜め、布は一きれ一きれ張り物にかけて、ふだんの台所着に縫い直しなどしているのだった。

時折には、独り閉じて、箏をかき鳴らしていることもあった。その古箏も絃も久しいので、

「買ってやらねば」

と、又右衛門は、音を聞くたびに呟いたが、まだまだもう一戦して、名だたる敵の首でも挙げなければ、新しい箏も娘に求めてはやれない家計だった。

しかし、聟が来る。又右衛門も、こひも、そうきまると、何となく心せわしい。

もっとも貧しいながらも、その用意はしているけれど、いったいどんなことにしたものか。

年はこえて、永禄四年。

戦雲のけわしさは依然たる中である。この一家庭のために、世の中は停止していない。

はなしは途中でまたおくれて、夏となり秋八月となった。

すっかりきまると、聟の君は、いたちの道を切ったように、絶えて姿も見せなかったが、いよいよ八月の三日という吉日、浅野家の長屋に、華燭の典は挙げられることになった。

聟の君

「はて。せわしない」

藤吉郎はつぶやいてみた。悪い忙しさでないからである。

そのくせ忙しいのは、若党のごんぞや下婢や手伝いに来ている人々であって、彼自身は漫然と今朝から家の内や外をぶらぶらしているに過ぎないのである。