일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면

아오조라 문고

「…………」

何をいう遑もないし、胸がつまって、寧子は、眼をもって、良人に挨拶しただけである。

老母は、子の手を取って、

「一城のお主が、勿体ない。家中方もおるところ、そう気遣いせぬものじゃ」

と、額に当てて拝まないばかりにいった。

「お健やかなお顔を見て、藤吉郎安心いたしました。気遣いするなとの仰せですが、母上は、家庭の母上、きょうの私は、武将としてお出迎えに出たわけではありませんから、お案じには及びません」

「そうかの」

老母は、駕籠の外に立った。わが子以外の侍は、すべて地に指をついているので、その前を立って歩むも眩ゆい気がした。

「おつかれでしょう。ここでしばらく休息なされませ。もう洲股の住居までは、一里ほどしかございません」

老母の手をひいて、民家の軒先の床几まで誘った。

老母は、いわるるまま、腰をかけて、真っ黄いろな銀杏並木から、秋の空をながめていた。

(涙もろくおなりになったようだ)

と、藤吉郎はひそかに、母の健康ぶりを見まもるのだった。しかし、母の手は中村にいた頃のように陽やけで黒くなっていた。

「……夢のような」

やがて呟いた母の独り言に、母がうっとりしている気もちが察しられた。