일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면

아오조라 문고

と、即日いいつけた。

藤吉郎は、さっそく義昭の館へ出向いて、将軍家に謁を乞う――と、執事の上野中務大輔まで申し出た。

「御任命のよしは承ったが、将軍家に謁するには、先例格式があって、おてがるには参らぬ。追って、出頭日の通知状が届いたら、改めて、礼服着用のうえお越しなさい」

と、執事のことばに、

「異なことを仰せられる」

藤吉郎は、日常の武装のままだったが、態度を正していった。

「輦轂の下、一日とて、守備なくてはかないませぬ。しかも、戦乱の余燼が熄んだかに見えるのは、洛中だけのこと。不肖、信長の陣代として、変に備うる者どもは、まだ夢寐の間も、この具足わらじすら脱いでは寝てもおられぬのでござる。――それがしが長袖長袴など着て、のそのそしている間に、一朝、先頃の如き事変でも勃発したらいかがなさる。旧例故実は、しばらくの間、旧人のあなた方の中でお守りあればよい」

執事は、彼の権まくに驚いて、義昭へ取り次いだ。

将軍家は、破天荒な例外として、藤吉郎に謁をゆるした。藤吉郎は、彼の盃を受けて、しかも粗暴にはならず、また信長の臣として、卑屈にもならず、室町家の臣たちが見まもっている中を、あっさりと帰って来た。