후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
彼はもう五十に近い、男の分別ざかりという年配であった。だから十人衆の会所のうちでも能登屋とか臙脂屋とかいう古老は別格としても、何かむずかしい問題となると、
「宗易どのに分別を」
と、彼の頭をかりなければならない程だった。
小さいといえば小さい町の自治だが、宗易の頭脳は、誰よりも明断に富んでいた。
「まったく頭脳がよい」
と、彼への尊敬が一致している点で、従来、異論区々にもつれやすかった十人衆制度も、たいがい宗易の意見でぴたとおさまっていた。
「根からお好きなのじゃ。こういう公事訴訟や政道向きの仕事がな」
そう彼を評す人もある。
町人であるよりは政治家であると、誰かが自分を評したのを、いつか宗易が耳にした折、
「お戯れでしょう」
と、彼は、にんやり笑って、辺りの人々へ、自分のことばで、こう自分を評したということである。
「わたくし程、世の中にあて嵌り難い人間はないらしい。皆さんとは仲よく交際えもし、温厚であるなどといわれているが、どうして、対世の中となると、わたくしの叛骨はどうにもなりません。自分ながら怖い。だから父の千与兵衛は、わたくしの性質を見ぬいて、まだ私がなやの与四郎さんと呼ばれていた少年の頃から、武野紹鴎様のところへ、茶など稽古に通わせました。