후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
蜂須賀村を発つ時の二千の野武士は、ここへ来ると五、六千になっていた。野武士が友の無頼を呼びあつめ、無頼の者がまた、遊んでいる人間を、どこからともなく引っ張って来て、
「洲を掘れ。石を積め」
「土をかつげ。土嚢を盛れ」
「水途へ水を導け」
と、藤吉郎の采配も必要としないほど、機敏に、頭を働かせて、日一日と、眼に見えるばかり仕事は捗っていたのだった。
もとより山野の疾駆には生まれながら馴れぬいている野武士である。治水の法、土塁の築法などは、かえって藤吉郎などより心得ていること万々なのだ。
その上、
「やがてこの土は、おれたちの住む所となるのだ」
という彼らの慾望もある。なおまた、懶惰放縦な生活から一躍して、真実の働きを自身に知った満足と快味もある。
「もう洪水になろうと、この川が幾つ集って逆巻こうと、びくともする土ではないぞ」
まだ一月と経たぬ間に、城地に余る面積は築き盛られて、陸との道路も完全につながれた。
「……はてな?」
対岸ではまた、うららかな顔が、小手をかざし合っていた。
「すこしは恰好がついて来たらしいな。――むこう河岸も」
「敵の工事か」
「ウム。まだまだ城らしい石垣は築ききれないが、土盛りは、だいぶ進んだぞ」