후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
若党のごんぞへ伝え、自分も共に立って、門口に出迎えた。
おや屋も、姉の側に立った。下僕も立った。下婢も立った。皆で五、六人の、これが木下家の総家内であった。
先触れしたおや屋から一足遅れて、藤吉郎はにこにこしながら歩いて来た。小人数の家族ながら、また、小やかな一戸の主だが、その瞬間は厳粛であった。一城の主の凱旋も気もちの上では同じものだった。寧子の態に倣って、みな膝まで手をさげて、心から頭を下げた。
「帰った」
藤吉郎がいうと、
「お帰りあそばしませ」
家族も声を揃えた。
寧子の眼はうるんでいる。
瞼のなかの白珠に、正月二日の陽がきらきらしていた。
「寧子。留守中、ご苦労であった。陣中からやった手紙は見たか」
「いただきました」
「あれには、当分、帰国もおぼつかないと認めたが、この正月に、皆の顔が、こうして見られようとは、わしも思わなかったのだ。……いや、きれいになったな」
と、我が家の様や、門前の箒目立った往来など見まわして、
「やはり妻はよいものだ。よく人は戦場では独り者のほうが、心おきなく戦えるなどと申すが、嘘だな。真の良い女房なら、留守城には女房がおるという安心のあったほうが、どれほど戦場で気づよいか知れぬ」