후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
池田勝入は、そばにいて、いつ果てしないこの主従に、
「――時に、折入って、きょうは勝入からも、申し述べたいことがおざるが」
と、人々のはなしの腰を折って、秀吉へ、何か云った。
秀吉は、耳を寄せて、ふムと、一つうなずいて見せ、近習たちへ、人払いを命じた。
「みな、ちょっと、座を退いておれ――座を」
「はい」
掃いたように、人々は、そこを立って、休息にしりぞいた。
ひとり、於通だけが、片隅にのこっていた。
勝入は、見とがめて、
「筑前どの。うしろにおる女性はたれでおざるの」
「お、これか」
忘れていたものを思い出したように、ふり向いて、
「途中で、拾うて来た、おんなじゃよ」
「ほ。……この戦場で?」
「さればよ。風変りな女子ではあるまいか。――於通、そもじも、ここを遠慮せい」
於通は、はいと立ちかけたが、ふと、
「どこに退がっていたらよろしゅうございましょう」
と、勝入の方へたずねた。
勝入は、二男の三左衛門輝政をよんで、於通を、べつな部屋へ案内してやれと、いいつけた。
「三左、三左」
秀吉は、うしろから、呼びかけて、
「なんぞ、この女子に似合いそうな、陣羽織と具足があったら、貸し与えてやってくれい。