후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
銃声は、たえまもない。
山と山とに狭められた地形の中の決戦なので、馬のいななきも、槍太刀のひびきも、吠えあい、名のりあう武者声も、木魂にひびいて、天地の鳴るような、無気味さだった。
すでに、この狭間いったいの地は、戦わざる一陣なく、戦わざる一将も一兵もいない。
そして。
勝つと見えれば崩れ、敗れたかと見れば突出し、いずれの旗色がよいのやら、ややしばらくは晦冥の修羅だった。
この中に、ある者は討死し、ある者は勝ち名乗りをあげ、また或る者は、傷を負い、卑怯の名をうけ、勇者のほまれを剋ちとり――そして、よく見れば、人間個々が、永世にかけての、奇異なる運命を作っているのでもあった。
妻、親、子ども、愛人、まだ生れない腹の子までの――一個につながる無数の運命も――かかるあいだに、次へ約束づけられている。
ふしぎな、人間の行為。人間が、穴に相寄り、部落をつくり、社会のかたちを持ってから、ついに、その禍いの大を、またおろかさも、知性にわかりきっていながら、なおやめるにやめられないでいるすさまじい宿業の修羅。
この中に、戦国の武者ばらは、いかに生き、いかによくこの宿業を果たさんや――とあわれにも、生命を奪いあうのであった。