일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면

아오조라 문고

左馬允は、月の初旬、浜松へ出発し、十日頃に帰って来た。

徳川家の歓待は、こちらが恐縮するほどで、実に、行き届いたものでありました――と報告した。

「三河どのも、達者に見えられたか」

「至極、御壮健のていにござりました」

「家中の士風はどうか」

「他家には見られぬものが感じられます。質素のうちにも何やら皆、不屈な面構えを潜めて」

「新参も多いと聞くが」

「多くは、武田武者のように思われました」

「さこそ……」

秀吉はうなずいて、使い、ご苦労であったと犒らった。その間に、彼はふと、自己の年齢と、家康の年齢とを胸のうちで、比較していた。

彼は、家康より年上である。家康は四十二、彼は四十八。――六つちがう。

はるかに年上であった柴田勝家よりも、年下の家康に対する方が、彼の心は、大きな要心を強いられていた。

――が、すべては胸三寸の秘にあることで、表面の秀吉には、寸毫も、戦後間もなく、再びそんな大戦が予期されていようなどと外から見られる風は窺えなかった。――というよりは、二者の関係は、いかにも円満に見えた。

十月。

秀吉は家康のために、その功を朝議に仰いで、正四位下左近衛権中将の昇進を奏請し、程経てふたたび、従三位参議に任叙さるべく取做した。