일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 新渡戸稲造論集(しんのあいこくしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,620자 · 196화면

아오조라 문고

動物界に於けるいわゆる自由

動物界に於けるいわゆる自由

然るに動物社会を見ると自分の意思でどうすることは殆どない、それが有るとすれば食ったり寝たりすることだけで、その他の事は何れも恐怖心より行うている。ある博物学者が書いた旅行書に、全く未開の森林の樹蔭でしばしば夜を明して動物社会の起臥寝食の有様を研究したものの中に、自然の美を喜ぶと同時にいわゆる自然界なるものの如何に不安の念に包まれおるかと感じた。鳥が鳴いたり鹿の声を聞くは風雅であるが、深更に獅子一たび吼ゆればあらゆる動物が大小となく恐怖の念を懐き、あるいは鳴きあるいは隠れ、あるいは慄えたりする様が明に分る。然るに獅子そのものは安心しているかというに、何か自分の身に危害を及ぼすものなきかを思うらしく、安心の態度は更にない。要するに恐怖心が彼らの心理的状態であることを述べてあったが、そうありそうに想われる。いわゆる優勝劣敗の行わるる境遇に於ては優も劣も互に恐れ合い、また疑い合い、辛うじてその存在を全うしているのである。かかる社会に於て如何にして積極的行動が行われ得るであろう。米国の未開地の中央などに行くと、野生の牛がいるという。