후리가나로 읽는 일본 고전
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 新渡戸稲造論集(しんのあいこくしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,620자 · 196화면
と思って避ける。しかし犬なら犬除の呪もあるけれど、四本足ではなくて、二本足で歩いている奴だから、「何だか気味の悪い奴だ」と思って避けるまでである。これは決してその書生らが悪いばかりでない、今までの教育法の結果、すべて他人を敵と視る考から産出されている。この考は封建時代の遺物である。僕の生国は今日の巌手県、昔の南部藩であるが、国隣りに津軽藩があった。南部と津軽とは、昔しからあたかも犬猫のように仲が悪かった。それがために南部の方から津軽の国境に向って道路を造れば、津軽の方はそれとはまるで方角の異った所へ道路を造るというような訳で、少しも道路の連絡が付かない。また津軽の方で頻りに流行っているものは、南部の方では決してこれを用いぬというような妙な根性があった。今までもなおその風がいくらか存している。この双方の間に隔壁を作ることが、即ちソシアスの性格のない証拠だ。然るに今日の日本は、露国と戦って世界列強の一に加わり、欧米文明国と同等の地位を占めたのである。されば今後の人間を教育せんとするに当っては、最早かかる孤立的観念、即ち偏頗なる心を全く取去り、その大目的として、必ずや円満なる人間を造るよう、即ち何所までもソシアスとして子弟を薫陶するようにありたい。