후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
林 芙美子의 新版 放浪記(しんぱん ほうろうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,330자 · 497화면
自分の事は自分で、うんうんと力まなければ生きてはゆけぬ。だが、東京で有名な詩人も、尾道では何のあとかたもない。それでよいのだと思う。私は尾道が好きだ。ばんよりはいりゃんせんかのう……魚売りの声が路地にしている。釣りたてのぴちぴちした小魚を塩焼きにして食べたい。
その夜、義父たちは、階下の親爺さんもいっしょに警察へあげられた。夜更けてから、母は階下のおばさんと、何処かへひそかに出掛けて行った。
*
(十一月×日)
百舌鳥が、けたたましく濠の向うで鳴いている。四谷見附から、溜池へ出て、溜池の裏の竜光堂という薬屋の前を通って、豊川いなり前の電車道へ出る。電車道の線路を越して、小間物屋の横から六本木の通りへ出て、池田屋干物店前で池田さんに声をかける。
池田さんがぱアと晴れやかな顔で出て来る。今日は珍らしく夜会巻きで仲々の美人なり。店さきには、たらこや、鮭、棒だらなぞの美味しそうなものがぎっしり並んでいる。
二人は足袋屋の横町を曲って、酒井子爵邸の古色蒼然とした門の前を歩く。
今日は新富座で寿美蔵の芝居がある由なり。いかにも江戸ッ子らしい池田さんの芝居ばなし。