후리가나로 읽는 일본 고전
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
宮沢 賢治의 新編風の又三郎(かえるのゴムぐつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,031자 · 84화면
「お前の眼は大きいねえ。」と云いました。
その声は幸に少しつんぼの梟の坊さんには聞えませんでしたが、ほかの梟たちはみんなこっちを振り向きました。兄弟の穂吉という梟は、そこで大へんきまり悪く思ってもじもじしながら頭だけはじっと垂れていました。二疋はみんなのこっちを見るのを枝のかげになってかくれるようにしながら、
「おい、もう遁げて遊びに行こう。」
「どこへ。」
「実相寺の林さ。」
「行こうか。」
「うん、行こう。穂吉ちゃんも行かないか。」
「ううん。」穂吉は頭をふりました。
「我今汝に、梟鵄諸の悪禽、離苦解脱の道を述べんということは。」説教が又続きました。二疋はもうそっと遁げ出し、穂吉はいよいよ堅くなって、兄弟三人分一人で聴こうという風でした。
*
その次の日の六月二十五日の晩でした。
丁度ゆうべと同じ時刻でしたのに、説教はまだ始まらず、あの説教の坊さんは、眼を瞑ってだまって説教の木の高い枝にとまり、まわりにゆうべと同じにとまった沢山の梟どもはなぜか大へんみな興奮している模様でした。女のふくろうにはおろおろ泣いているのもありましたし、男のふくろうはもうとても斯うしていられないというようにプリプリしていました。