일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,076자 · 256화면

아오조라 문고

彼女が頼みにして来た姉の家は麻布飯倉の風月堂という菓子舗であった。義兄の深切で嫁ぐまでをその家でおくることになったが、姉夫婦は鄙少女の正子を都の娘に仕立ることを早速にとりかかり、気の強い彼女を、温雅な娘にして、世間並みに通用するようにと、戸板裁縫女学校を選らまれた。

彼女が後に文芸協会の生徒になって、暫時独身でいたとき、乏しいながらも二階借りをして暮してゆけたのは一週に幾時間か、よその学校へ裁縫を教えにいって、すこしばかりでもお金をとる事が出来たからで、その時裁縫女学校へ通ったという事はかの女の生涯にとって無益なものではなかった。

都の水で洗いあげられた彼女は風月堂の看板になった。――彼女は美しい、いや美人ではないということが時々持ちだされるが舞台ではかなり美しかった。厳密にいったなら美人ではなかったかも知れないが、野性な魅力が非常にある型だ。

正子が店に座るとお菓子が好く売れるという近所の評判は若い彼女に油をかけるようなものであった。縁談の口も多くあったが断るようにしているうちに、話がまとまって彼女は嫁いだ。十七歳の十二月はじめに上総の木更津の鳥飼というところの料理兼旅館の若主人の妻となった。