후리가나로 읽는 일본 고전
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,172자 · 277화면
時は、洋行帰りの新人や、学者たちの間に、丁度演劇改良熱の勃興しつつあったおりで、勘弥はその機運をいちはやくも掴んだのだ。で、新富座本建築のときは、四十二軒あった附属茶屋を、大茶屋の十六軒だけ残して、あとは中茶屋も廃した。間口の広い、建築も立派な茶屋だけ残したのだから、華やかなはずだった。
つい十年ほど前の、旧幕時代には、芝居者は河原乞食と賤しめられ、編笠をかぶらなければ、市中を歩かせなかったという。差別待遇が甚しかったため、七代目団十郎(隠居して海老蔵、白猿と号す)は、
錦着て畳の上の乞食かな
と白したほどのばからしさが、新富座開場式には、俳優の頭領市川団十郎をはじめ、尾上菊五郎、市川左団次から以下、劇場関係者一同、フロックコートで整列し、来賓には、三条太政大臣を筆頭に、高級官吏、民間名士、外国使臣たちまで招待したのだった。
それからの新富座は、外賓接待には洩らされない場処となって、ドイツ皇孫ヘンリー親王の来朝の時から、我国の宮殿下方もお揃いにて成らせられ、その時の接待係は、鍋島、伊達の大華族であり、そのあとへは香港の太守、その次へは米国前大統領グラント将軍という順に、国賓たちを迎えた。