후리가나로 읽는 일본 고전
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,172자 · 277화면
大塚楠緒子
もうやがて二昔に近いまえのことでした。わたしは竹柏園の御弟子の一人に、ほんの数えられるばかりに、和歌をまなぶというよりは、『万葉集』『湖月抄』の御講義を聴講にいっておりました。すくなくても十人、多いときは二、三十人の人たちが、みんな熱心に書籍の中へ書入れたり、手帖へうつされたりしていました。男子も交る時もありましたが、集りは多く女子ばかりで、それも年若い美しい方たちが重でした。
美しい方たちの寄合うなかでも、何時までも忘れぬ印象をとめているという方は、さてすくないものと、今更に淋しい思出のなかに、くっきりと鮮かに初対面の姿の目に残っているのは、大塚楠緒子女史の面影でした。
やや面長なお顔だち、ぱっちりと見張った張りのある一重瞼。涼しいのも、爽かなのも、凛としておいでなのもお目ばかりではありませんでした。明晰な声音やものいいにも御気質があらわれていたのでしょうと思います。思うこともなげな、才のある若い美しい方の頬の色、生々として、はっきりと先生におはなしをなさってでした。濃い髪を前髪を大きめにとって、桃割れには四分ばかりの白のリボンを膝折り結びにかたく結んでかけてお出でした。