후리가나로 읽는 일본 고전
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いちのくらさわなんりょう
新編 風雪のビヴァーク
松濤 明
松濤 明의 新編 風雪のビヴァーク(いちのくらさわなんりょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,081자 · 51화면
春の遠山入り
遠山入り
松濤 明 単独
昭和十五年
三月二十三日 晴 伊那八幡―越久保―汗馬沢(泊)
二十四日 晴 汗馬沢―小川路峠越―下栗―小野(泊)
二十五日 晴 小野―易老渡―白薙窪―面平(ビバーク)
二十六日 風雪 面平―易老岳(ビバーク)
二十七日 晴 易老岳―光岳とのコル―引返し易老岳―仁田岳(ビバーク)
二十八日 晴 仁田岳―上河内岳―聖岳(ビバーク)
二十九日 晴 聖岳―兎岳―大沢岳―赤石岳―荒川小屋(ビバーク)
三十 日 晴 荒川小屋―悪沢岳―椹島(ビバーク)
三十一日 雨後晴 椹島―二軒小屋(泊)
四月 一 日 晴 二軒小屋―広河原―新倉(泊)
二 日 晴 新倉―甲府―帰京
遠山入り
三月二十三日 晴
知らぬ土地は頼りないものだ。飯田の町では様子を知らないために重荷を背負ったまま、さんざんうろつき廻った末、朝夕たった二回きりのバスを見事に乗り逃して、とうとう伊那八幡からはるばる歩く羽目になってしまった。砂埃りのたつ平凡な路を、春とはいえ、照りつける陽の下を、重荷に汗を流しながら歩く気持は良いものではない。靴が新しいせいか、妙に足が摺れるのがいらだたしく、軒昂たる意気もとみに失せて、歩くことが馬鹿馬鹿しくてならなかった。