일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんさいゆうき

新西遊記

久生 十蘭

久生 十蘭의 新西遊記(しんさいゆうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,654자 · 52화면

아오조라 문고

地図の上では、ダージリンからブータンを通って、東北へ十五、六日歩けばいいのだが、この道は、百五十年前から厳重に閉鎖されているので、ブータンの西隣りのネパールへ行き、エヴェレストにつぐ世界第五の高山、ドーラギリを二万七千尺、富士山の二倍の高さのところで突破して西蔵の西南部へ入り、東へ行くべきところを、反対に西へ西へと二百里、マナサロワールという大湖の岸を半周したところで、はじめて東に向い、氷河の溶けだした、滾りたつ激流をいくつか泳ぎわたり、海抜一万六千尺の漂石(氷河が押し出した堆石)の高原で形容を越えた苦難に苛まれながら、千二百里というたいへんな迂回路を一人で歩き通し、神戸を発ってから六年目にラッサへ入った。

衣の裾のすぼけた貧相なようすで数珠を持って立っている、黄檗山時代の写真が残っている。痩せて眼ばかり大きい、機転の閃きのない印象稀薄な風態で、どこか怯懦の感じさえある凡々とした顔つきの男が、そんな激烈な到来をしたとは思えないが、智海自身もかならず成功するとは思っていなかったようである。失敗ばかりしているくせに、いつの間にかなんとなく芽を出してしまう政治家のように、すこしも自分を信用していず、ジタバタもしていない。