일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りょしゅう

旅愁

横光 利一

横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면

아오조라 문고

一つ間違えば、空中から落ちる鳥類のあの典雅なほどに華奢な儚ない骨をさえ聯想した。

「そうだ。たしかにこのあたりは、これは生物の骨骼をモチーフとして設計されたに相違ない。」

このように久慈はひとり呟きながら、遠ざかり、廻り、翼から胴、胴から塔へと視線を移して眺めたが、塩野がこれと取り組む願いを起したとは、相当以上の大決心にちがいないと想像された。

「ね、君、これをどこから手をつけようと云うんかね。一生かかったって、この構成の美はなかなか容易なことじゃないぞ。」

と久慈は外庭のベンチに腰かけて塩野に云った。

「僕がここを撮る気になったのは、正門の扉にキリストの浮彫があるだろう、あれが西日を横に受けて生きてるように見えたからなんだ。ソルボンヌの講義からの帰りに毎日験べたんだが、生きてるように見えるのは一日のうちで二十分ほどよりないのだね。それを撮りたいのが病みつきで、全体の新しいカメラアングルの美を何んとか一つ、再現してみたいと発心したんだが、どうもそれがね。」

塩野はベンチに並んでいる東野と久慈と真紀子の前に突き立ったまま、さっそく撮りにかかろうともせず、もう幾十回となく手がけたこの寺院の陰翳を微笑のまま見上げていた。