일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

りょしゅう

旅愁

横光 利一

横光 利一의 旅愁(りょしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 576,941자 · 1138화면

아오조라 문고

」

「うむ。毎日見てると、浅右衛門の手つきなかなか上手いよ。」

「云い残しておくことはないかね僕に。」

「ない。」と欅は一言いって暫く黙っていたようだったが、また空を見上げていてからぼそぼそと云った。

「じっとここにこうしていたようだが、これでも長い旅をして来たね。」

矢代は欅から眼を反らせてもう黙った。日焦けした土工たちの腕の汗が石の間で光っていた。砂利を混ぜ返す音がじりじり髄にこたえる向うの坂路を、バスが傾きながら流れて来た。

「ね、君、僕がここにいちゃ、人間の夢を邪魔するよ。そうだろう。」

とまた欅は云いかけて来たが、矢代はこのときはもう聞えない振りをした。

「まア、君と話の出来ただけでも嬉しいよ。僕なんかいなくなったって、――」

「さようなら。」

矢代は自分の見ていないとき截り斃されるか知れぬ欅の様子を感じたので、今からそっと別れをのべておいてバスに乗った。

塩野が二週間ほど入院していてからまたある日矢代のところへ訪ねて来た。

「とうとう病因分らずじまいさ。」

塩野は矢代を見るとそう云って幾らか顔色も優れず元気もなかった。言葉は事実を喚び起すという譬えを矢代は思った。