후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのこころ
日本のこころ
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 日本のこころ(にほんのこころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,988자 · 16화면
英国では、ディラックの論文がいくつも引きつづいて、王立学会記事に出た。これはたしか藤岡君が主になって紹介したような気がする。どの論文もよく分らなかったが、何となく物理学の新しい黎明が近づきつつあるという気がして、皆が夢中になって、夜おそくまで討議をしたものであった。電子に波動性があるというまるで夢のような話が、その後二十年ばかりの間に、原子爆弾にまで発展したのである。正に今昔の感にたえないものがある。
この時代は、日本の国力が、正に最盛期に達しようとしていた時代であった。学問の方も、急速に世界の水準に迫りつつあった。そして欧羅巴からも、若い研究者がぼつぼつ理研へやって来ていた。そのうちでオランダから来たディーケ博士が、私たちの仲間にはいって、木曜日の晩の雑誌会にも顔を出すようになった。
ディーケは分光学専攻なので、高嶺研究室で仕事をしていた。それで同じ研究室の藤岡君とは、特に親しくしていた。理研生活は二年くらいであったかと思うが、一旦オランダへ帰り、間もなくアメリカへ渡った。そして現在はジョンス・ホプキンス大学で、物理の主任教授かその次ぎかの位置にいる。